罰則があるわけではありません

少々、難しい話ですが、慰謝料請求というものは、法的には不法行為による損害賠償のこと全般を指します。
不法行為というと誤解されがちですが、浮気は不貞行為、反倫理行為であって、違法行為ではないので、罰則があるわけではありません。
具体的にいえば、道路交通法や刑法規定の行動が違法行為、民法・行政法における行動が不法行為と、区別されているので、注意が必要です。
慰謝料を取るために必要なポイントの二点目は、不法行為、つまりは、浮気であると、違法行為を使わずに証明すること。
まず、不法行為が成立するためには、幾つかの条件が存在しています。
これを全て満たさなければなりません。
第一に、権利侵害。
結婚したことによって得られた権利が、侵害されていること。
第二に、権利侵害に絡んで、損害が発生しているということ。
第三に、因果関係。
その行われた不法行為によって、どの権利が、どのように侵害されたのかを証明できること。
第四に、故意または過失であること。
不法行為が、本人の意思、もしくは本人が予見できていたこと。
以上の四点が、不法行為成立の条件となります。
そして、同時に違法行為を使わずに、これらを証明しなくてはなりません。
例えば、浮気相手が故意に行ったことを証明するために、自白の強要や監禁を行ったりしないこと。(監禁罪、脅迫罪)
携帯電話などをのぞいたりして、両者のプライバシーを侵害していないこと。(プライバシーの侵害、機密防止法違反)
浮気相手に対して、金銭などを供与して、自分に対して有利な発言をさせないこと。(裁判における買収の禁止)
他にもありますが、兎に角、絶対に、刑法に触れるような行動はしてはいけないのです。
もし、違法行為が行われていた事が判明した場合は、そちらの裁判が優先されます。
これに関しては、裁判所は被害者のいない不法行為よりも、被害者の存在する違法行為を重視するからです。

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